こんにちは、齋藤です。
今回は、イスラムの庭園についてご紹介します。
イスラムの庭園の起源は、中東のペルシアにあると言われています。
ヨーロッパとは違い、イスラム圏にとって自然とは人と敵対するものでした。
酷暑や熱風、砂嵐や炎天といった気候だからです。
そういった厳しい自然から身を守り、快適な環境を得るためには
外界の世界から隔離された避難所(サンクチュアリ)が必要でした。
塀や建物で囲われ、涼しい木陰と水を配した「パイリダエーザ」と呼ばれる庭ができました。
パイリダエーザはパラダイス(楽園)の語源です。
そのため、イスラムの庭園は中庭式であり、通りを歩く人々から中の様子は伺えません。
この様式は7世紀にイスラム教が生まれるよりも前からある伝統であり、
プライバシーを重視するイスラム教は、その様式を受け継いだと言えます。
次回も、イスラム編2として続きます。
◆前回まで