こんにちは、齋藤です。
先日、設計と営業の方々と東京水産とタカショーのショールームへお邪魔しました。
今回は、東京水産で見た石材のご紹介です。
シャトーリオンという石が個人的には好みの色でした。
薄いブルーが素敵です。よくみると、波立っているような白い模様が入っています。
屋外の床にも、室内壁(モザイク)にも同じ素材を使用できます。
施工例の写真がお洒落です。
LYONというだけあって、南仏を思わせる風合いです。
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以前、常緑信仰の記事を書いたのですが、それに関連する植物のお話をしようと思います。
このような装飾が柱の上部になされているのを見たことはありませんか?
これは、コリント式という建築様式の特徴的な柱の頭部です。
ドリス式→イオニア式→コリント式というように時代が流れています。
時代背景が古代ギリシャやローマの映画などを見たときに、
背景の建築によって、古代のどの時代なのかが分かるかと思います。
この複雑な装飾は何を元にしているのかといと、この植物です。
以下引用
「硬葉樹林帯の古代ギリシャではアカンサスが装飾に多く用いられた。
その起源はカリマコス(Kallimachos)伝説だと言われている。
カリマコスは紀元前5世紀頃に存在した彫刻家であり、コリント式柱頭創始者である。
コリントスのある少女が病死し埋葬された際、その乳母が故人の遺品を籠に入れ、
上にタイルを被せて墓の傍に供えた。
春になり、アカンサスがその外周を取り囲み、
タイルにあたって折れ曲がっている様子を偶然見かけたカリマコスは、
その新鮮な美しさに感動して、それをデザイン化した新しい柱頭様式を作り上げたという。」
引用終わり(平凡社大百科事典より)