こんにちは、齋藤です。
以前、疑問に思っていたことがあります。
「緑地(りょくち)」について調べていたとき、Wikipediaのこの一文が目に留まりました。
以下引用
「関東大震災において緑化植栽のなされていなかった被服工廠跡地で多数の死者が出たことに学び、
この語の成立時にはすでに空地は植物におおわれていれば、なお良いとされている。」
「空地(くうち)は植物におおわれていれば、なお良い」という文は、気になりませんか?
私のイメージとしては、植物というのは燃えやすいので、
「火災が発生した場合は燃え広がってしまうのでは?」
「空地なら、空地のまま、燃える物質が無い方が安全なのでは?」というものでした。
国総研NILIM|国土交通省国土技術製作総合研究所の報告書の中に下記の報告書があります。
第4章の内容によると、
・輻射熱だけで発火する可能性は低い。
・気候条件にもよるが、葉に50~80%の水分を含むため、一気に炎上することは稀である。
・高さの違う樹木を配置する、若しくは樹木と低い塀を配置することで、熱気流を拡散させることができる。
(熱気流を一か所に集中させず、その場がより高温になることを防ぐ。)
以下引用
引用終わり(出典:上記報告書より)
樹木を配置することで、時間稼ぎをしてくれるということが分かりました。
建物の骨組みについても、
火災が起こると鉄骨はぐにゃりと曲がり、建物は倒壊しますが、
木材は表面が炭化するのみで、建物の倒壊を防ぐことが多いです。
以下引用 「曲がった鉄骨を支える木製の梁」
引用終わり(出典:一般財団法人 日本木材情報センター)
硬い話になってしまいましたが、とどのつまり、
樹木を配置するのは防災上も良いということでした。^^