こんにちは、齋藤です。
前回に引き続き、イスラムの庭についてご紹介いたします。
イスラム圏の地域は、砂漠というイメージがあると思います。
当然、植物は少ないのですが、むしろ水が主役となった庭園となりました。
近くに川があれば水を引き、近くに無くても遠くからはるばる水を引き、
乾いた土地を灌漑し、草木を植えました。
ヨーロッパ人や日本人から見れば、簡素な植物かもしれません。
しかし、砂漠の民にとっては塀や壁で外界から守られ、
水と緑と日陰がある庭園は、まさに楽園と言えました。
イスラム庭園の地面には、効率良く水を流すために十字に水路が流れており、
中央には噴水が配置されています。
いたるところから水音が響きます。
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出典:「楽園のデザイン-イスラムの庭園文化」 ジョン・ブルックス 著/神谷 武夫 翻訳
植物は、なるべく自然のままになるように、
自然との調和を重視して配置されます。
私がイスラムの庭園を好きな理由は、とってもくつろげる空間だと思うからです。
水の音を聞きながら、木陰でのんびりとお茶をしていたくなるような庭です。
以下引用
引用終わり
出典:アレッポの中庭住居
次回は、中国の庭園です。
◆前回まで