こんにちは、齋藤です。
バイオスフィア2という施設をご存じですか?
アメリカ・アリゾナ州南部にある、あらゆる地球上の環境を模した施設です。
熱帯雨林/サバンナ/砂漠/沼地/海洋/農地 といった6つの生態系が
4万㎡ものガラスに覆われた建物です。
かつて、この内部で人が2年間生活する実験が行われました。
その間、必要な物資は全て自給自足で賄わなければなりませんでした。
当初の予定では100年間続く見込みだったそうです。
ちなみに、バイオスフィア1は、私たちが住んでいる地球のことです。
その実験に加わった1人である、ジェーン・ポインターの講演内容から以下を抜粋します。
以下引用(講演動画より)
「これは私の家の裏庭の『熊手(箒)』の話です。ここがうちの裏庭です。
ずっと昔、わたしがアリゾナに家を買った頃、庭には砂利を敷いたものです。
そして庭に美しく箒がけをして、落ち葉は全て取り除きました。
日曜の朝、隣人が落ち葉を吹き飛ばす機械を持ち出すとそれを止めたいと思いました。
それはある種の美意識です。ちらかっているのがとても嫌だったのでしょう。
私は箒を放り出しました。
そして自分の土地の木から落ち葉が落ちるに任せました。
時が経つと、どうなったでしょう?
私は表土を作っていたことになるのです。
するとたくさんの鳥がやってきて、鷹もやってきて、オアシスが出来たのです。
毎年春になるとこうなります。6週間か8週間は緑のオアシスになるのです。ここは河岸になったのです。
アリゾナのツーソンのどこでもこうなり得るのです。
皆が立ち止まって、箒を捨てさえすれば。小さなことが意味を持つのです。」
引用終わり
ここまでくると好みがかなり分かれると思いますが、
人が常に手を入れていなくても様になるような庭はいいですね。
この講演の動画はこちらで見られます。→ジェーン・ポインター:バイオスフィア2での生活